【まとめ】わんちゃん猫ちゃんのホームデンタルケア3つの方法
前回の記事で、歯周病のリスクについてお話しましたが、今回はその予防(ホームデンタルケア)について、詳しくお話ししていきたいと思います。
以前にもお話しさせていただいたとおり、 歯周病の原因となる細菌は主に歯周ポケットに潜んでいます。
そのため、基本的には、歯の表面ではなく歯周ポケットの中の歯垢を取り除くことが大事です。
そこで、有効なホームデンタルケアをご紹介していきたいと思います。
1,歯ブラシによるブラッシング
基本的なホームデンタルケアは、歯ブラシによるブラッシングになります。
他の方法はあくまでも補助的なものと捉えた方が良いようです。
しかし、歯ブラシに抵抗があるわんちゃん猫ちゃんは多いことと思います。
下記にポイントをまとめてみます。
✴︎ブラッシングに慣れてもらうポイント ✴︎
・子犬、子猫の頃から口を触らせることに慣れさせる
・まずは、触る部位も唇→歯と徐々に奥の方へ
・口に触られることは嬉しいこと(ペースト状のおやつなどを手につけて、口の中を触る)
・指で触ることに慣れたら、歯ブラシにシフト
・歯磨きをした直後にその都度、ご褒美(散歩、おやつ)を与える
少しずつ歯磨きに慣れさせる、慣れるまで根気強く行うことが重要です。
また、ガーゼタイプの歯磨きでは、歯周ポケットの奥に入り込めないため、歯垢を取り除くことはできません。
我が家のデンタルケアアイテムです。
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歯磨きペーストは、犬猫共用できるものが限られてきます。
いくつか試してみましたが、上記のVirbacさんの歯磨きペーストが程よい粘度で、使いやすいため、私はずっとこちらを使用しています。
フレーバーが、チキンとシーフードとバニラミントがあります。
シーフードやチキンなら美味しそうなので喜んで磨かせてくれるのでは。。?と思ってどちらも使ってみましたが、味はあまり変わらないようです(笑)
そのため、匂いが不快ではないバニラミントをストックしています。
歯ブラシは、やはりヘッドが小さい方が使いやすいです。
歯周炎が起こっていない場合は、毛先の揃ったタイプでも問題ありません。
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しかし、既に歯周ポケットが形成されている場合は、歯周ポケットに入り込める毛先の細いタイプの物を使用するのが効果的です。
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2,デンタルケア用のおやつやガム、おもちゃ
おやつタイプの製品は、それぞれ独自の歯のクリーニング効果により歯垢歯石の沈着を防ぐ作用があるようです。
噛むおもちゃは、歯周ポケットに入り込んで物理的に歯垢を除去することは難しいですが、噛むことにより唾液が分泌されるため、ある程度の予防効果は期待できます。
ウェットフードよりもドライフードの方が歯周病になりにくいというのも、唾液が分泌されることにより、口腔内の汚れが少なくなるためです。
しかし、骨や牛・豚のひづめなどは硬すぎるため、歯を折ってしまう危険性があります。
そのため、それらの投与はあまりおすすめはできません。
3,サプリメント等の活用
昨今、いろいろな種類のデンタルジェルやスプレー、サプリメントが開発されているようですので、それらを併用するのも有効的でしょう。
試供品でいただいたサンプル等をたまに試してみるのですが、下記のサプリメントは使用して数日で口臭がほとんど気にならなくなったので、おすすめです。
プロバイオティクスの働きで、歯周炎の原因菌を減らすことにより歯周病予防が可能になります。
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なお、余談ですが、犬猫の口内はアルカリ性であるため、虫歯にはほとんどなりません。
ヒトは糖を分解する際に口内が酸性になるため、食後の歯磨きが重要になりますが、わんちゃん猫ちゃんの歯磨きを食後に急いで行わなければならないというわけではありません。
最後に。。。
わんちゃん猫ちゃんも、大事な家族です。
お口の中の状況もしっかりと把握し、毎日のスキンシップに、ホームデンタルケアを加えてみてはいかがでしょうか。
次回は、 『肥満』についてお話ししようと思います^^