【まとめ】猫のウールサッキングで気を付ける3つの事と対策
猫の「ウールサッキング」について、ご存じでしょうか?
ウールサッキングとは、ウールなどの繊維を食べたり吸ったりする行動のことをいいます。
また、ウール以外のさまざまな繊維や、ビニール、ナイロン、樹脂などを摂取することもあります。
イギリスにおける調査より、ウールサッキングはシャム猫などのオリエンタル種に多く見られるようです。
常同障害(同じ行動を繰り返してしまうこと)というより、食事関連性の行動と見られており、咀嚼や嚥下における刺激不足を補うために行うのではないかと考えられています。
年齢を重ねることにより、症状が改善されるという話も耳にします。
しかし、齢5歳の我が家の猫(つも)は、幼い頃から症状に変化はありません。
そこで、私がつもと共に生活をしてきた中で、お互いストレス無く居られるために気を付けている3つのことについて、ご紹介したいと思います。
1.人間の留守中は、ゲージに入ってもらう
つもが幼い頃は、何を口にしてしまうのかが把握できていなかったため、人間の留守中には、ゲージで過ごしてもらっていました。
おうちに迎え入れたばかりで人の監視下に置けない場合は、ゲージに入ってもらうのが必須かと思います。
しかし、これは猫さんにとってはとてもフラストレーションが溜まることですので、一時の対策としたいところです。
2.高繊維の処方食や草、あるいは硬いおやつ(ジャーキーなど)を与える
上記で記したとおり、 ウールサッキングは、咀嚼や嚥下における刺激不足を補うために行うのではないかと考えられているため、高繊維食や硬い食べ物を与えることが効果的であるとされています。
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実際に上記の高繊維を与えてみたところ、つもには、あまり効果がありませんでしたが、個体差や、長期的に与え続けることにより効果がある可能性もあるので、一度お試しする価値はあるかと思います。
3.口にしそうな物は、置かない
噛んだり、食べてしまうようなものは、猫さんの手の届く所に置かないというのが、何よりの対策であると感じます。
簡単そうに聞こえますが、これがなかなか難しいですよね。
つもが食べてしまうものは、主にふわふわの布類、ビニール製の物、細い紐などで、気を付けていることを以下に記します。
・猫の生活圏内に、脱いだ洋服、ビニール製の物等は置かない
・ふわふわ素材の部屋着、毛布などは使わない
・ズボンのウエストやパーカーの紐などは、購入してすぐに引き抜いておく
その他、基本的に木製の物、本、革製品等あらゆるものを噛みますが、飲み込まないことは確認できているため、それほど気にしてはいません。
むしろ、噛んでも問題のないものは、ストレス発散のためにあえて室内に放置してあります。
電化製品のコード類の保護については、後ほど記事にまとめようと思います。
【まとめ】
ウールサッキングの猫さんと暮らしている方の気持ちは、痛いほどわかります。
持ち物を噛まれ、壊されたりなどと大変ですが、何より、食べるものは置かないように気を付けていても、留守中にもしかしたら何か誤飲しているのではないかと心配にならない日はないでしょう。
結局、長時間ゲージに入ってもらっているという方もいらっしゃると思います。
せっかく縁があって巡り逢えた猫さんです。
ペットオーナーさんと猫さんが、お互いストレス無く、より良好な関係を築いていただきたいとともに、少しでもこの記事がそのきっかけになれば幸いです。